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「銀行が貸したくなる会社」に変わる!融資担当者を唸らせる財務改善の極意

銀行融資の審査に何度も落ちて、もう諦めかけていませんか?

『うちの会社は、どうせ銀行から相手にされない』『決算書の数字が悪いから、融資は無理だろう』と思い込んでいませんか?

実は、それは大きな誤解です。

はじめまして。
元大手銀行で10年間、中小企業の融資審査を担当していた佐藤真由美と申します。
私は数千社の審査を通じて、ある重要な事実を発見しました。

佐藤 真由美

銀行が『この会社になら、ぜひ融資したい』と感じる企業には、決算書の数字以上に重要な3つの共通点があるのです。

そして、この3つのポイントを理解し実践すれば、あなたの会社も必ず『銀行が貸したくなる会社』に変わることができます。

この記事では、私が融資の現場で見てきた『銀行側の本音』を余すところなく公開し、あなたの会社を根本から変える具体的な財務改善の極意をお伝えします。記事を読み終える頃には、次回の融資申込みで担当者を唸らせる準備が整っているはずです。

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目次

元銀行員が明かす!融資審査で本当に見られている3つのポイント

融資審査と聞くと、分厚いマニュアルに沿って、機械的に数字を判断しているイメージがあるかもしれません。
しかし、現場の担当者は、もっと生々しい視点であなたの会社を見ています。
決算書の数字の裏側にある「物語」を読み解こうとしているのです。

1. 決算書の「利益」より「キャッシュ」を重視する理由

多くの経営者が「利益さえ出ていれば大丈夫」と考えがちです。
しかし、それは危険な誤解です。

想像してみてください。
あなたの目の前に、2つの会社があります。

  • A社
    →帳簿上は1,000万円の利益が出ている。しかし、そのほとんどが未回収の売掛金で、手元の現金は100万円しかない。
  • B社
    →利益は200万円と少ない。しかし、堅実な経営で手元には常に1,500万円の現金がある。

あなたが銀行員なら、どちらの会社が「安全」だと感じますか。



答えは、明確にB社です。

銀行が最も恐れるのは、「赤字」そのものではなく、「資金ショートによる倒産」です。
企業は赤字でも倒産しませんが、支払いが1日でも滞れば、倒産してしまいます。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
銀行の本音:キャッシュフローは「返済能力」そのものである
┃ ┃
┃ • 営業キャッシュフロー: 事業でどれだけ現金を稼げているか ┃
┃ • 財務キャッシュフロー: 借入と返済のバランスはどうか ┃
┃ • 投資キャッシュフロー: 将来のためにどんな投資をしているか ┃
┃ ┃
┃ 銀行は、この3つの流れを見て、会社の「健康状態」を診断します。┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

利益は会計上のルールで変動しますが、現金の動きは嘘をつきません。
だからこそ私たちは、利益の額以上に、キャッシュが安定して流れ続けているかを何よりも重視するのです。

2. 「どうやって返すか」を語れる事業計画書の説得力

「この設備を導入すれば、売上が30%アップします!」

熱意あふれるプレゼンは素晴らしいものです。
しかし、銀行員が本当に知りたいのは、その「夢」の先にある「現実」です。

売上が30%アップしたとして、

  • それは、いつ入金されますか?
  • そのために、追加の運転資金はいくら必要ですか?
  • そして、融資したお金を、具体的にいつ、どうやって返してくれるのですか?

説得力のある事業計画書とは、単なる売上予測ではありません。
融資の「入口」から「出口(=完済)」まで、具体的で矛盾のないストーリーが描かれているものです。

[融資の必要性]
    |
  ├─ 設備投資 ─── なぜ今、この投資が必要なのか?
  |            (例:競合A社が新サービスを開始。対抗策が急務)
  |
  ├─ 売上計画 ─── 投資によって、どう売上が増えるのか?
  |            (例:新設備で生産量が1.5倍に。既存顧客B社から受注増の内諾あり)
  |
  └─ 返済計画 ─── 増えた利益から、どう返済していくのか?
               (例:月次利益50万円増 → うち30万円を返済に充当)

このように、一つひとつの計画に「なぜ?」という問いを立て、具体的な根拠と数字で答えを用意しておく。
この地道な作業が、担当者の「なるほど、これなら大丈夫そうだ」という納得感に繋がります。

3. 数字には表れない「経営者の信頼性」が最後の決め手になる

最終的に、融資は「会社」にすると同時に「経営者個人」にするものでもあります。
どんなに素晴らしい計画書も、それを実行する経営者に信頼が置けなければ、絵に描いた餅に過ぎません。

私が担当した、ある小さな製造業の社長の話です。
彼は、決して口が上手いわけではありませんでした。
しかし、毎月、試算表が出来上がると必ず銀行に持参し、訥々と、しかし誠実に業況を報告してくれました。

良い時も、悪い時も、です。

ある時、大口の取引先が倒産し、彼の会社は大きな危機に陥りました。
普通なら、融資は難しい局面です。
しかし、支店長はこう言いました。

「あの社長なら、必ず会社を立て直す。必要な支援をしよう」

彼の普段からの誠実な姿勢が、「数字以上の信頼」を勝ち取っていたのです。

信頼残高を積み上げるアクション

  • 約束した提出物は、必ず期限内に提出する。
  • 銀行に不利な情報(業績悪化など)も、正直に、早めに報告・相談する。
  • 担当者の質問には、曖昧にせず、根拠を持って答える。
佐藤 真由美

結局のところ、融資は「計算」と「信頼」の両輪で動いています。
どちらが欠けても、前には進めません。

まずは自社の健康診断から!3分でできる最重要財務指標チェック

自社の決算書を、ただ税務署に提出するためだけの書類だと思っていませんか。
それは非常にもったいないことです。
決算書は、あなたの会社の「健康診断書」そのものです。
難しい会計知識は必要ありません。
たった2つの指標を見るだけで、銀行の目に自社がどう映っているのか、その輪郭が浮かび上がってきます。

今、お手元に最新の決算書(貸借対照表と損益計算書)をご用意ください。

1. 安全性の指標「自己資本比率」- 目指すべき目標値は?

これは、会社の「体力」を示す最も重要な指標です。
総資産のうち、返済不要の純資産(自己資本)がどれくらいの割合を占めるかを示します。

計算式はシンプルです。
自己資本比率 (%) = 純資産 ÷ 総資産 × 100

さあ、計算してみてください。
あなたの会社の数値は、どのあたりにありましたか?

[自己資本比率スケール]

危険水域 [ (マイナス) --●------- 10% -------- 30% ---●---- 50% ] 超優良
         (債務超過)      (要注意)      (標準)      (安全)
  • 10%未満: 銀行から見ると「要注意先」。新たな融資はかなり慎重になります。
  • 30%以上: これがまず目指すべき「標準レベル」です。多くの銀行が融資判断の一つの目安としています。
  • 50%以上: 「超優良企業」の領域です。銀行はあなたを非常に安全な取引先と見なすでしょう。

もし数値が低くても、落ち込む必要はありません。
これは現在の立ち位置を知るための第一歩です。
改善策は、後ほど具体的に解説します。

自己資本比率の計算と評価基準

2. 返済能力の指標「債務償還年数」- 借入金の重さを測る

これは、今の利益水準で、借入金を何年で完済できるかを示す指標です。
会社の「借金の重さ」を測る体重計のようなものだと考えてください。

計算式はこちらです。
債務償還年数 (年) = 有利子負債 ÷ (経常利益 + 減価償却費)

※経常利益が赤字の場合は、計算不能(返済能力なし)と見なされます。

この年数が、10年以内に収まっているかどうかが、一つの大きな分かれ道です。
もし15年、20年となっている場合、銀行は「この会社は借入過多で、返済負担が重すぎる」と判断します。

この2つの指標を把握するだけで、あなたはもう、ただ漠然と不安を抱えていた状態から一歩抜け出しました。
自社の「強み」と「弱み」を客観的な数字で理解したのです。
これが、財務改善のスタートラインです。

銀行評価を劇的に改善する!明日からできる財務改善5つの打ち手

健康診断で課題が見つかったら、次に行うのは「治療」と「体質改善」です。
ここでは、私がコンサルタントとして数多くの中小企業にアドバイスしてきた、即効性と持続性の高い5つの改善策をご紹介します。

① キャッシュフロー改善:会社の血液をサラサラにする方法

利益は出ているのに、なぜか手元にお金が残らない。
その原因は、血液(キャッシュ)の流れがどこかで滞っているからです。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
キャッシュフロー改善の3つの処方箋
┃ ┃
1. 売掛金の早期回収: 入金を1日でも早くする工夫を。 ┃
┃ (例:請求書発行を早期化、入金サイトの短い取引を増やす) ┃
┃ ┃
2. 在庫の圧縮: 過剰な在庫は「眠っているお金」です。 ┃
┃ (例:定期的な棚卸し、需要予測の精度を上げる) ┃
┃ ┃
3. 支払サイトの見直し: 支払いを少しでも遅くする交渉を。 ┃
┃ (例:仕入先との交渉、クレジットカードの活用) ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

まずは「資金繰り表」を作成することから始めましょう。
今後数ヶ月のお金の出入りを予測するだけで、「いつ、いくら足りなくなるか」が明確に見えてきます。
この「見える化」こそが、漠然とした不安を具体的な対策へと変える第一歩です。

② 収益性向上:見直すべきは「コスト」と「値付け」

収益性を上げる方法は、突き詰めれば2つしかありません。
「支出を減らす」か、「収入を増やす」かです。

コスト削減のチェックポイント

  • 固定費: 本当にその家賃、そのリース料は適正ですか?
  • 変動費: 仕入価格の交渉や、より安価な代替品はありませんか?

そして、多くの経営者が見過ごしがちなのが「値付け」です。
「競合が安いから…」と安易に値下げをしていませんか。

あなたの製品・サービスの「価値」を正しく顧客に伝え、適正な価格で提供すること。
それは、従業員の生活を守り、会社を成長させるための、経営者の最も重要な責務です。

③ 自己資本の強化:「資本性劣後ローン」という裏ワザ

自己資本比率をすぐに改善したい。
そんな時に検討したいのが、日本政策金融公庫などが扱う「資本性劣後ローン」です。

これは、会計上は「負債(借入金)」ですが、金融機関の評価上は「自己資本」と見なしてもらえる特殊なローンです。

[資本性劣後ローンの仕組み]
    |
  ├─ メリット ─── ① 自己資本比率が劇的に改善する
  |             ② 他の金融機関からの信用力が向上する
  |             ③ 業績が苦しい時期は金利が低い
  |
  └─ デメリット ─── ① 審査のハードルが高い
                   ② 最終的な返済義務は残る
                   ③ 業績回復後の金利は高めになる

全ての企業が使えるわけではありませんが、革新的な事業に取り組んでいたり、事業再生の計画が明確だったりする場合、強力な武器となり得ます。
「こんな方法があったのか!」と、多くの経営者が驚く選択肢です。

④ 財務以外の信用力向上:独自の強みをアピールする

決算書の数字だけが、あなたの会社の全てではありません。
数字には表れない「定性情報」にも、価値があります。

  • 独自の技術や特許: 他社には真似できない競争力の源泉
  • 安定した取引先: 大手企業や官公庁との長年の取引実績
  • 経営者の経歴: 業界での豊富な経験や専門知識

これらの「強み」を、事業計画書や担当者との面談で、きちんとストーリーとして語ること。
「この会社には、数字以上の将来性がある」と銀行に感じさせることができれば、評価は大きく変わります。

⑤ 事業計画の磨き込み:専門家を活用して説得力を高める

自社だけで作った計画は、どうしても独りよがりになりがちです。
客観性と信頼性を高めるために、税理士や中小企業診断士といった専門家の力を借りることをお勧めします。

専門家は、金融機関が「どこを」「どのように」見るかを知っています。
彼らの視点が入ることで、あなたの計画書は、単なる「希望」から、実現可能性の高い「計画」へと昇華するのです。

「保証協会頼み」からの卒業へ!プロパー融資を引き出すための交渉戦略

多くの中小企業は、信用保証協会の保証付きで融資を受けています。
しかし、真に「銀行が貸したくなる会社」が目指すべきゴールは、保証協会なしの「プロパー融資」です。
これは、銀行が100%リスクを負ってでも、あなたに融資したいという、最高の信頼の証です。

メインバンクとの信頼関係を深める「定期報告」のススメ

融資が必要な、苦しい時にだけ銀行に行く。
これでは、良い関係は築けません。

信頼を積み上げるコツは、「何でもない時のコミュニケーション」にあります。

  • 決算報告: 決算が締まったら、すぐに社長自ら銀行に出向き、内容を説明する。
  • 四半期報告: 3ヶ月に一度、試算表を持って業況を報告し、今後の見通しを共有する。

この一手間を惜しまないでください。
「この社長は、経営状況をきちんと把握し、情報をオープンにしてくれる」
この安心感が、いざという時にあなたを助ける「信頼残高」となります。

交渉力を高める「複数行取引」の賢い始め方と注意点

メインバンク一筋も美しいですが、ビジネスの観点からはリスクも伴います。
その銀行の方針一つで、資金調達の道が閉ざされかねません。

そこで有効なのが「複数行取引」です。

メリット

  • リスク分散: 1行に断られても、他の銀行に相談できる。
  • 金利交渉: 銀行間の競争原理が働き、より良い条件を引き出しやすくなる。
注意点:バンクフォーメーションの崩壊

ただし、やみくもに取引行を増やすのは禁物です。
どの銀行がメインで、どの銀行がサブなのか、役割分担が曖昧になると、いざという時に「どの銀行も本気で助けてくれない」という事態に陥りかねません。
これを「バンクフォーメーションの崩壊」と呼びます。

メインバンクを大切にしつつ、サブバンクとも少しずつ取引実績を積んでいく。
この戦略的な視点が、あなたの会社の資金調達力を格段に高めます。

よくある質問(FAQ)

Q: 赤字決算だと、絶対に融資は受けられないのでしょうか?

A: いいえ、一概にそうとは言えません。
大切なのは「赤字の理由」と「今後の対策」です。
例えば、将来のための先行投資による計画的な赤字で、黒字化への具体的な道筋を事業計画書で示せれば、融資の可能性は十分にあります。
銀行は赤字そのものより、資金ショートしない計画と、そこから生まれる返済能力を重視します。

Q: 保証協会なしの「プロパー融資」を受けるには、何が必要ですか?

A: まずは、良好な財務内容、特に「自己資本比率30%以上」「債務償還年数10年以内」といった基準を、複数期にわたってクリアしていることが大前提です。
その上で、先ほど述べたような銀行との長年にわたる信頼関係が不可欠となります。
焦る必要はありません。
まずは保証協会付き融資で着実に実績を積み、財務改善を進めることが、プロパー融資への一番の近道です。

Q: 融資を断られたら、もう打つ手はないのでしょうか?

A: 決して、諦める必要はありません。
むしろ、そこがスタートです。
まずは、断られた理由を可能な限り担当者からヒアリングし、自社の弱点を特定しましょう。
その上で、事業計画を練り直して再挑戦する、あるいは、取引銀行だけでなく、日本政策金融公庫や地方自治体の制度融資など、他の選択肢を検討することが非常に有効です。
門は一つではありません。

まとめ:未来を切り拓く、はじめの一歩

ここまで、銀行の視点から見た「貸したくなる会社」の条件と、そのための具体的な財務改善の極意をお伝えしてきました。

もう一度、大切なことを繰り返します。

重要なのは…

① キャッシュフローを企業の血液として、その流れを最優先に考えること。
② 決算書という健康診断書で、自社の立ち位置を客観的に把握すること。
③ 見つかった課題に対し、具体的な改善策を着実に実行し続けること。

財務改善は、一日で魔法のように成し遂げられるものではありません。
しかし、今日から始めた地道な一歩が、一年後、三年後のあなたの会社の資金調達を、確実に楽なものへと変えていきます。

さあ、この記事を閉じたら、まずはあなたの会社の最新の決算書を手に取ってみてください。
そして、「自己資本比率」を計算してみる。

それが、あなたの会社の未来を切り拓く、力強い挑戦のはじめの一歩です。
その挑戦を、心から応援しています。

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この記事を書いた人

はじめまして。「資金繰りベスト」ライターの佐藤真由美と申します。埼玉県さいたま市在住の45歳、中小企業の資金繰りと経営管理を専門とするファイナンシャルアドバイザー兼ライターです。

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