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ファクタリング会社の乗り換えは可能?より良い条件を引き出す交渉術

金融コンサルタントの山田麻里です。

「今のファクタリング手数料、実は相場よりかなり高いのでは…?」
「担当者の対応が遅く、本当に会社のことを考えてくれているのか不安…」

もし少しでもこう感じているなら、あなたのその直感は正しいかもしれません。

山田 麻里

私はこれまで500社以上の中小企業の資金繰りを改善してきましたが、その多くが「もっと早く相談すれば、数百万円単位でコストを削減できた」というケースでした。その悔しい思いを、あなたには決して味わってほしくありません。

結論から言います。ファクタリング会社の乗り換えは、あなたの会社のキャッシュフローを劇的に改善する「最高の経営判断」になり得ます。

この記事は、単なる乗り換え手順の解説書ではありません。
私が実務で培った、より良い条件を勝ち取るための交渉術と、絶対に失敗しないためのリスク回避策のすべてを、具体的にお伝えします。

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目次

なぜ乗り換えを検討するのか?よくある5つの理由

「今の会社に不満はあるけれど、乗り換えるほどのことだろうか…」
そう迷う気持ちもわかります。しかし、その小さな不満が、実は会社の成長を妨げているのかもしれません。

1. 手数料が相場より高いと感じる

最も多いのが、この手数料に関するお悩みです。
ファクタリングの手数料は、契約形態によって相場が大きく異なります。

  • 2社間ファクタリング: 8%~18%
  • 3社間ファクタリング: 5%~10%

もし、あなたの手数料がこの相場を大きく超えているなら、見直す価値は十分にあります。

山田 麻里

私が担当したある製造業の会社では、手数料を15%から9%に見直しただけで、年間100万円以上のコスト削減に成功しました。

手数料については以下の記事も詳しいのでリンク張っておきますね。

2. 担当者の対応やスピードに不満がある

資金調達は、事業の生命線です。

「緊急で資金が必要なのに、担当者からの返信が翌日になる」
「質問への回答が曖昧で不安になる」

こんな状況では、安心して事業に集中できません。対応が迅速で、親身に相談に乗ってくれる担当者の存在は、手数料以上に価値がある場合もあります。

3. 買取可能額の上限が事業規模に合わなくなった

事業が成長し、取引額が大きくなると、以前の買取可能額では資金需要をカバーしきれなくなることがあります。
より大きな資金調達枠を持つ会社に乗り換えることは、事業の成長スピードを落とさないために不可欠な経営判断です。

4. 債権譲渡登記が必須など、契約条件が厳しい

契約によっては、売掛債権を譲渡したことを法的に示す「債権譲渡登記」が必須の場合があります。
これには数万円の費用がかかる上、誰でも閲覧できるため、取引先にファクタリング利用の事実を知られるリスクもゼロではありません。

現在では、債権譲渡登記が不要なファクタリング会社も増えています。より柔軟な契約条件を求めて乗り換えるケースは非常に多いです。債権譲渡登記については「ファクタリング契約時の債権譲渡登記とは?手続きと費用を解説」で解説してます。

5. 諸経費の内訳が不透明でコストがかさむ

「手数料は安いと思ったのに、見積もりを見たら事務手数料や出張費など、よくわからない費用が上乗せされていた」

これは悪質な業者にも見られる手口です。
手数料だけでなく、すべての費用を含めた「実質的な手数料」で比較検討することが、賢い乗り換えの第一歩です。

ファクタリング会社乗り換えのメリット・デメリット

感情的に「乗り換えたい!」と動く前に、メリットとデメリットを天秤にかけ、客観的に判断することが成功の鍵です。

ファクタリング乗り換えの比較分析

一行要約:乗り換えは「手間」という短期的なコストで、「資金繰り改善」という長期的な利益を得るための投資です。


メリット:コスト削減と資金繰りの最適化

最大のメリットは、やはり手数料の削減です。
仮に300万円の売掛債権をファクタリングする場合、手数料が3%違うだけで、手元に残る現金は9万円も変わります。これが年間を通じて続けば、その差は非常に大きなものになります。

また、入金スピードの向上や買取可能額の増額は、キャッシュフローを安定させ、新たなビジネスチャンスを掴むための力強い土台となります。

デメリット:手続きの手間と再審査

一方で、乗り換えは新規契約と同じです。
そのため、決算書や入出金明細といった書類を再度準備する必要があり、手間がかかります。

また、当然ながら新しい会社での審査も必要です。ただし、他社での利用実績は「ファクタリングを正しく理解している優良顧客」と見なされ、審査に有利に働くことも少なくありません。

乗り換えを成功させる5つのステップ

さあ、お手元に現在の契約書をご用意ください。ここからは具体的な行動計画です。

ステップ1:現契約の確認(違約金の有無をチェック!)

まず最初に、そして最も重要なのが現在の契約書を確認することです。
特に以下の項目に注目してください。

  • 解約条項・違約金: 「契約期間中の解約には違約金が発生する」といった記載はありませんか?
  • 契約の自動更新: 何も連絡しないと、契約が自動で更新される条件になっていませんか?

もし高額な違約金が設定されている場合、焦って解約するとかえって損をしてしまう可能性があります。

ステップ2:乗り換え先候補の情報収集と比較検討

次に、複数のファクタリング会社から「相見積もり」を取ります。これが、後の交渉で非常に強力な武器になります。
比較する際は、手数料の数字だけでなく、以下の点もチェックしましょう。

  • 手数料以外の諸経費は含まれているか?
  • 入金までのスピードは?
  • 債権譲渡登記は必要か?
  • 担当者の対応は丁寧か?
山田 麻里

いきなり申し込むのはハードルが高いと感じるかもしれません。
多くの優良ファクタリング会社では、無料で見積もりや相談に応じてくれます。

まずは複数の会社に問い合わせて、自社の条件がどのくらい改善される可能性があるのか、感触を掴むだけでも大きな一歩です。

ステップ3:乗り換え先との仮審査・交渉

相見積もりで候補を絞ったら、仮審査に進みます。
この段階で、正直に「他社からの乗り換えを検討している」と伝えましょう。
そして、他社の見積もりを提示しながら、この後の章で解説する「交渉術」を実践していきます。

ステップ4:新ファクタリング会社との契約締結

条件に納得できたら、本契約に進みます。
ここで絶対に気を抜いてはいけません。
口頭で合意した内容(手数料、諸経費など)が、契約書に正しく反映されているか、隅々まで自分の目で確認してください。

ステップ5:旧ファクタリング会社との取引終了

新しい契約が完了したら、現在のファクタリング会社に解約を申し入れます。
契約内容に従い、スムーズに手続きを進めましょう。

ここで重要なのは、既に譲渡した売掛債権と、これから発生する新しい売掛債権の扱いを明確に区別することです。絶対に混同してはいけません。

【元金融コンサルの実践術】より良い条件を引き出す交渉術

この章は、この記事の核です。
プロが実践する交渉術を身につけ、有利な条件を勝ち取りましょう。

ただ「安くしてください」とお願いするだけでは、プロの交渉とは言えません。相手に「この会社なら、手数料を下げてでも取引したい」と思わせることが重要なのです。

交渉の基本:相見積もりを提示して競争を促す

ステップ2で取得した相見積もりは、最高の交渉材料です。

「A社さんからは、手数料〇%というご提案をいただいています。御社では、これより良い条件をご提示いただくことは可能でしょうか?」

このように伝えることで、相手は具体的な数字を意識せざるを得なくなり、健全な価格競争が生まれます。

交渉材料1:売掛先の信用力をアピールする

ファクタリング会社が最も重視するのは、売掛金の回収リスクです。
つまり、あなたの売掛先が、国や地方公共団体、上場企業、あるいは長年の取引実績がある優良企業であれば、それは非常に強力な交渉材料になります。

「この売掛金は、〇〇(上場企業名)に対するもので、過去5年間、一度も支払いの遅延はありません」

このように、具体的な事実を伝えることで、ファクタリング会社は安心して低い手数料を提示できます。

交渉材料2:継続的な利用の可能性を示す

ファクタリング会社もビジネスです。
一度きりの取引で終わる顧客より、今後も継続的に利用してくれる優良顧客を大切にしたいと考えています。

「今後も毎月、安定的に〇〇円程度の売掛債権が発生する見込みです。御社と長いお付き合いをさせていただきたいと考えています」

この一言が、手数料引き下げの決め手になることは少なくありません。

交渉材料3:複数の売掛債権をまとめて申し込む

取引額が大きくなれば、ファクタリング会社にとっては利益も大きくなります。
もし複数の売掛債権があるなら、それらをまとめて申し込むことで、一件あたりの手数料率を引き下げる交渉がしやすくなります。

山田 麻里

私がコンサルしたあるIT企業では、3社の売掛債権をまとめることで、手数料を2%下げることに成功しました。

乗り換えで失敗しないための重要注意点

この章を読めば、乗り換えに潜む最も危険な落とし穴を避け、あなたの会社を法的なリスクから守ることができます。
良い条件を求めるあまり、絶対に越えてはいけない一線があります。

絶対に避けるべき「売掛債権の二重譲渡」

これだけは、絶対に覚えておいてください。
一度A社に売却(譲渡)した売掛債権を、B社にも売却することは「二重譲渡」という犯罪行為です。

これは、詐欺罪や横領罪に問われる可能性があり、会社の信用を完全に失うだけでなく、経営者自身が刑事罰を受けることにもなりかねません。

二重譲渡については以下の記事も参考になります。

契約書で必ず確認すべき3つのポイント

元コンサルタントとして、契約書で最低限ここだけは見てほしい、という3つのポイントをお伝えします。

1. 手数料以外の諸経費

見積書に記載のない費用が、契約書に小さく書かれていないか?

2. 違約金・解約条項

将来、さらに良い会社が見つかった時に、スムーズに解約できるか?

3. 償還請求権(リコース)の有無

「償還請求権あり」や「ウィズリコース」という記載があったら要注意です。
これは売掛先が倒産した場合に、あなたが返済義務を負う契約で、実質的な借金(融資)と同じです。
ファクタリングのメリットが失われてしまいます。

償還請求権については以下の記事で説明してますので、良かったら見てみてください。

悪質業者を見抜くためのチェックリスト

あなたの会社を守るために、以下の項目に一つでも当てはまる業者には、絶対に近づかないでください。

  • 契約を異常に急がせる
  • 審査が甘すぎる、または審査がない
  • 会社の所在地が不明確(レンタルオフィスなど)
  • 契約書の内容を詳しく説明したがらない
  • 手数料が法外に高い(年利換算で貸金業法の上限金利を超える)
  • 個人名義の口座への振り込みを要求してくる

よくある質問(FAQ)

Q: 他社利用中でも、新しいファクタリング会社に申し込めますか?

A: はい、可能です。ただし、既に譲渡した売掛債権を新しい会社に売却することは「二重譲渡」という違法行為にあたるためできません。 新たに発生した別の売掛債権であれば問題なく申し込めます。金融コンサルタントとしても、まずは複数の会社に相談し条件を比較することをお勧めしています。

Q: 乗り換え時に、現在の会社に違約金を支払う必要はありますか?

A: 契約内容によります。 契約書に解約に関する違約金の条項が記載されている場合がありますので、乗り換えを検討する最初のステップとして、必ず現在の契約書を確認してください。不明な点があれば、安易に進めず専門家に相談することも重要です。

Q: 乗り換え先の審査は厳しくなりますか?

A: 新規契約となるため、初回審査は必要です。 しかし、他社での利用実績は「ファクタリングの仕組みを理解している優良顧客」と見なされ、審査に有利に働くケースも少なくありません。 過去の取引で問題がなければ、過度に心配する必要はないでしょう。

Q: 乗り換えにはどのくらいの時間がかかりますか?

A: 新規契約となるため、即日での乗り換えは難しい場合があります。 書類の準備や審査期間を考慮し、1週間程度の余裕を見ておくと安心です。資金繰りに余裕のあるタイミングで計画的に進めることが、スムーズな乗り換えの鍵となります。

Q: 複数のファクタリング会社を同時に利用することは可能ですか?

A: 可能です。ただし、異なる売掛債権であることが絶対条件です。複数の会社を利用していることが審査で不利に働く可能性もゼロではないため、 資金繰りが逼迫している印象を与えないよう、計画的な利用が求められます。

まとめ:行動だけが、未来を変える

ファクタリング会社の乗り換えは、単に手数料を下げるだけでなく、自社の事業規模や状況に合った最適な資金調達手段を見直すための重要な経営判断です。

本記事で解説したポイントを、最後にもう一度確認しましょう。

  • 現状把握 → まずは今の契約書を確認し、違約金の有無をチェックする。
  • 比較検討 → 必ず複数の会社から相見積もりを取り、客観的に比較する。
  • 戦略的交渉 → 売掛先の信用力や継続利用の意思を伝え、有利な条件を引き出す。
  • リスク回避 → 「二重譲渡」は絶対に避け、契約書の隅々まで確認する。
山田 麻里

金融コンサルタントとしての経験から断言できるのは、行動を起こすことでしか現状は変わらないということです。
この記事を読んで、「なるほど」で終わらせてしまっては、何も変わりません。

あなたの会社のキャッシュフローは、もっと改善できる可能性があります。
あなたの事業は、もっと力強く成長できるポテンシャルを秘めています。

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この記事を書いた人

金融コンサルタントとしての経験を武器に、中小企業の資金調達や資金繰り改善に関する実践的な知識を発信する山田麻里。彼女のライティングは、難解な金融の専門知識をビジネスオーナーが実際に活用できる形で伝える力強さが特徴だ。「ファクタリングマガジン」では、資金調達の現場で培った経験と洞察を余すところなく読者に届けている。

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